就業規則は、そもそも何のために作るのでしょうか。
会社のルールを明確にするため、会社の大事にしていることや方向性を表すものです。
ですから、会社の規模や設立年数、業種や特色に合わせて独自のものを必要とするはずです。ここでは、就業規則を洋服に例えてご説明させていただきます。
【会社の成長過程に合わせて、弾力性とリスク回避型】
洋服は、遊び盛りの子供には、動きやすい服を着させます。
大人には、人前に出ても恥ずかしくないようスーツを着ます。
就業規則も同じように、成長盛り、または活発な会社には、縛りの少ない最低限の規定と会社独自の項目で弾力的な就業規則で、成長に合わせて変化しやすいようにします。
例えば、現行試行的に運用を始めているルールがあれば、固まった段階で規定づけられるようにします。成熟段階に入った(大人) 、または慎重派の会社は、安定的な成長、コンプライアンス。規模によっては上場も視野に入れた規定づくりになります。
先を見越したリスクヘッジや従業員の定着を目的とした積極的な福利厚生規定など、きめ細やかな規定を定めます。
このように、就業規則の内容は、会社の成長段階、目的、方向性やカラーにより千差万別です。会社の成長段階や体型、カラーや方向性に合わないものでは、うまく動けません。会社の事業活動の足枷になることもあるのです。
こう言ったことからも、その会社に合った内容の就業規則の作成がキモになります。
これらのことから分かるように、就業規則はひな形では、会社の成長段階や体型、カラーや方向性にフィットしません。
より運用しやすい(動きやすい)ものにするためにも、実状を鑑みた就業規則の作成が大切になります。
人材は会社の最大の財産です。
人材管理のかなめと言える就業規則は、「たかが就業規則。」ではなく「されど就業規則」と言えます。